青森県佐井村に伝わる県無形民俗文化財「福浦の歌舞伎」の春祭り特別上演が10日、同村の歌舞伎の館であり、住民ら約130人が役者の熱演を楽しんだ。
 演目は「三番叟(さんばそう)」「義経千本桜」「一谷嫩(ふたば)軍記」の三つ。地元漁師らでつくる福浦芸能保存会のメンバーと、公募で集まった3人が演じた。役者が音に合わせて踊ったり見えを切ったりする度に、観客が舞台にご祝儀を置き、場を盛り上げた。
 福浦の歌舞伎は明治時代中期から地域で受け継がれてきた伝統芸能。出演者不足から、ここ数年は外部に役者を募ってきた。
 家来役を演じた横浜市の民俗芸能研究家の舘野太朗さん(32)は「ほかの地域にないリズミカルな動きが多く楽しかった。素人歌舞伎とも違う。この面白さを多くの人に知ってもらいたい」と話した。