ネコのふんが放つ悪臭の原因物質が、オスとメスを識別するフェロモンであることを、岩手大農学部の宮崎雅雄准教授(応用生物化学)らの研究チームが突き止めた。消臭剤の開発に応用できるという。
 研究チームの分析で、硫黄含有化合物「3-メルカプト-3-メチル-1-ブタノール(MMB)」が悪臭のもとであることが分かった。
 MMBはオスのふんに多く含まれることからフェロモンの一種で、ネコはMMB臭の強弱で、ふんがオスのものかメスのものかを識別しているという。
 また、MMBと同様に悪臭の原因になっている脂肪酸の組成に個体差があり、ネコがふんの臭いで個体を識別していることも分かった。ふんで縄張りを認識しているとみられる。
 宮崎准教授は「MMBと結合する特性を持つ銅イオン水なら消臭効果が期待できる」と説明。「ふんの個体差を応用すれば野良猫によるふん被害も防止できる」と話す。