岩手県工業技術センター(盛岡市)が公的研究機関では東北初となる国際規格対応の大型電波暗室などを備えた「ものづくりイノベーションセンター」を開設し、現地で12日、開所式を行った。県内外の企業が利用できる。
 電波暗室の国際規格は、アンテナと測定対象物の距離を10メートル確保する必要があり、医療機器や電気自動車から発生する電磁波をより正確に測定できる。電子機器に対する外部からの電磁波の影響を調べるシールドルームも3室整備した。
 電子ビーム金属3Dプリンターは、公的研究機関では全国初の導入となる。レーザー3Dプリンターに比べてゆがみが少なく、飛行機エンジンのタービンや人工骨といった薄くて細い形状を造形できる。
 センターは鉄筋1階で延べ床面積約1760平方メートル。総工費と装置費は計12億4000万円で、国の地方創生拠点整備交付金を充てた。
 開所式で県工業技術センターの木村卓也理事長は「次世代技術の開発拠点を目指したい」と話した。