岩手県北上市で開幕した展勝地さくらまつりに伴う交通渋滞を緩和しようと、市は4月の休日限定で北上川河畔の桜並木と対岸の市中心部を結ぶ「珊瑚(さんご)橋」で、初のマイカー規制を実施する。大渋滞が花見客減少の一因という分析もあり、毎年のように試行錯誤が続いている。
 珊瑚橋を通る市道約630メートルは、4月の土、日曜と祝日の午前8時~午後5時、マイカーの乗り入れを原則禁止し、バスやタクシーの通行を優先する。
 東北道北上江釣子インターチェンジ(IC)近くの商業施設パル(120台)と展勝地から南に約3キロの下門岡(140台)に臨時の無料駐車場を確保。市内各所から展勝地までシャトルバス(1日500円)を30分間隔で運行する。
 市が昨年実施した調査では、北上江釣子ICから展勝地まで通常約15分の所要時間が、まつり期間中の休日は最大3時間40分かかった。特に珊瑚橋周辺で渋滞が激しかったという。
 展勝地の駐車場は特設分も含めて約500台分しかスペースがなく、市には毎年、花見客から多くの不満が寄せられていた。かつて60万人が訪れたまつりも、ここ数年は40万人台にとどまっている。
 高橋敏彦市長は「今回は試行的に交通対策を進める」と説明。地元の立花自治振興協議会は「交通規制は歓迎」としながらも「周辺の橋に車が集中するのは目に見えている。毎年要望している河川敷の駐車場利用はゼロ回答で、渋滞対策は不十分だ」と訴える。