福島県飯舘村の指定廃棄物仮設焼却施設を巡り、労働審判を申し立てる方針の男性作業員は河北新報社の取材に「復興の最前線で働く人の環境や安全がないがしろにされている」と怒りをにじませた。
 施設では、村内で解体された家屋や稲わらなど1キログラム当たり8000ベクレル超~1万ベクレルの指定廃棄物を焼却。放射性物質は焼却時に濃縮される特性がある。男性によると、当初は防護服や全面マスクを着用したが、2017年4月ごろから半面マスクと通常の作業着で作業する回数が増えたという。
 男性は「軽装のまま床にたまった焼却灰をほうきで掃いたり、粉じんが舞う焼却炉の内部を点検したりすることもあった。『死ぬかもしれない』と同僚と言い合っていた」と振り返る。
 男性は1月中旬、宮城県内の病院で健康診断を受けた。「今後、体調に異変が出るのではないかと不安だ」と心中を明かした。