山形県飯豊町は12日、自動車整備士養成の専門学校などを運営する学校法人「赤門学院」(仙台市)と電気自動車(EV)の整備士を養成する専門職短大を町内に開設することで基本合意したと明らかにした。同町萩生地区にある国内最先端のリチウムイオン電池研究開発施設「山形大xEV飯豊研究センター」敷地内に学校施設を整備し、2020年の開校を目指す方針。町が同日、町議会に計画を説明した。

 計画では、町は研究センター敷地内の町有地1.6ヘクタールを法人に無償貸与し、赤門学院は学生寮を含めた学校施設「山形EV専門職短大」(仮称)を整備する。
 町は法人に施設整備費3億5000万円を助成。今年10月に国に短大の設置申請を行い、2020年4月の開校を目指す。
 同短大は2年制で、1学年の定員は40人。実践重視の教育課程とし、飯豊研究センターで実習やインターンシップ(就業体験)などを行うほか、教授の派遣や施設利用など、山形大と広範な連携を図る。
 16年に稼働した飯豊研究センターは、リチウムイオン電池の材料開発から組み立て、性能評価、安全性試験、商品化までを総合的に研究。特に高性能・高容量電池の研究開発には、大手自動車メーカーなど30以上の企業・団体が参加しており、このうち赤門学院は電気自動車の解体などを請け負ってきた。
 町は12日開かれた町議会全員協議会で、国への設置申請に先立ち、月内にも法人との確認事項の覚書を交わしたい考えを示した。