民進党と希望の党の合流による新党「国民民主党」の結成を7日に控え、東北の民進党関係者に不安や困惑が広がっている。昨年10月の衆院選で民進が希望などに分裂し、野党の低迷を招いた苦い記憶が色濃く残り、高揚感はない。党勢回復や来夏の参院選に向けた態勢構築は不透明なままだ。

 「県民から支持を得るのは難しいだろう」と嘆くのは宮城県連の村上一彦幹事長。地方議員14人のうち新党に合流するのは半数以下にとどまる見込みで「地方議員はもともと仲間だったのに、衆院選での分裂で翻弄(ほんろう)された」と憤る。
 山形県連の吉村和武幹事長は「きつい船出になるが、信頼を得られるようにしたい」と自らを奮い立たせるように話す。昨年の衆院選で県内では希望公認の民進系候補3人が落選。「地方議員がどれだけ新党に入るか分からない」と先行きを危惧する。
 民進勢力の再結集を促してきた支持組織の連合関係者の間でも、新党結成への懸念が消えない。「合流によるハレーションは避けられないだろう」とみるのは連合山形の小口裕之会長代行。連合宮城の小出裕一会長も「(新党の政策は)民進の政策に戻ったようだが、(支持の)広がりを持つかどうかは分からない」と首をかしげる。
 共同通信社による4月の世論調査で政党支持率は民進1.1%、希望1.7%にとどまり、合わせても自民の36.8%に遠く及ばない。秋田県連の小原正晃代表は参院選を見据え「選挙の1年前には候補者選定を終え、支援の枠組みを作る必要がある。新党結成で2、3カ月遅れてしまう」と危機感を強める。
 「二大政党制を志向し、自民に対抗するための必要なステップ。(野党が)ばらばらでは何もできない」と強調するのは福島県連の亀岡義尚幹事長。岩手県連の軽石義則政調会長も「敵は何かを考えれば、一つに集約するのが一番いい」と大同団結の意義を説いた。
 青森県連の田名部匡代代表は「来年に向け野党間協力は非常に重要だ」と新党と他の野党との連携に望みを託す。民進を離れた立憲民主党宮城県連の鎌田さゆり幹事長は「野党が共闘しないと相手の思うつぼ。無益な戦いは避け、協力態勢を組むことが必要」との見方を示す。

◎金子氏離党「無所属で」

 民進党の金子恵美衆院議員(福島1区)は2日、福島市内で報道各社の取材に応じ、離党届を7日に提出すると明らかにした。新党「国民民主党」には参加せず「無所属で活動する」と表明した。
 金子氏は「今は(立憲民主党も含めて)仲間が分断されている。旧民主党の仲間と輪を広げ、大きな塊をつくっていく役割を担いたい」と強調。衆院では引き続き、岡田克也元外相が代表を務める会派「無所属の会」に所属するという。
 現在、金子氏は党福島県連代表代行。離党後の県組織との関係は「連携して側面からできることをしていきたい」と述べた。
 福島県選出の衆院議員では玄葉光一郎元外相(福島3区)も民進を離党し、無所属で活動することを表明している。