「いわて短角和牛」の今年の出荷を祝うイベントを岩手県盛岡市内の飲食店10店舗が開いた。料理人の高評価に比べ、市場では低価格で取引されている短角和牛の本当のおいしさを知ってもらおうと初めて取り組んだ。
 短角和牛は2~3月に子牛が生まれ、24カ月まで育った4~5月に成熟牛となる。イベント参加店はこれに着目。「よい肉」「いい肉」の語呂合わせで、4月29日午前11時29分になるのを待って短角和牛の料理を味わった。
 いわて短角和牛は赤身の濃いうま味が特長で、健康志向の高まりもあって注目を集めている。ただ国産食用牛で唯一自然交配で生まれるため量産が難しく、国内では脂肪分の多い肉の方が高く評価されがちだ。
 イベント発起人の精肉業府金(ふがね)伸治さん(45)=岩手県岩手町=は「消費者に最も近い飲食店の協力で、高品質の牛肉を提供する生産現場を応援したい」と話した。今後もさまざまなイベントでいわて短角和牛をPRするという。