福島県相馬市の原釜尾浜海水浴場が今夏、8年ぶりに海開きする。福島県が11日に実施した調査で水質に問題は見つからず、空間放射線量も東京電力福島第1原発事故前の水準に戻った。県内の海水浴再開は東日本大震災以降、いわき市内3カ所に続き4カ所目となる。
 県は海岸線から5メートル周辺の海水を採取。透明度1メートル以上で油膜はなかった。砂浜の高さ1メートル地点の空間放射線量は毎時0.03マイクロシーベルトで、原発事故後の0.07マイクロシーベルトから下がった。
 海水の化学的酸素要求量(COD)や大腸菌群数、トリチウムなど放射性物質濃度も調べ、6月上旬にも公表する。県放射線監視室の酒井広行室長は「海辺を散策したり楽しんだりできる環境が整ってきた」と話した。
 海開きは7月21日。期間は8月19日まで。市観光協会によると、震災以前は近隣や宮城県南などから年間3万5000~5万5000人が海水浴に訪れた。