岩手県北上市のスポーツジム「CREDO(クレド)」が岩手県内の高校と提携し、部活動にトレーナーを派遣している。正しいトレーニング法を指導し、けがをしにくい体づくりに取り組む。教育現場で問題になっている運動部顧問教員の負担軽減にも役立ちそうだ。
 トレーナー派遣の契約を結んでいるのは、甲子園常連の盛岡大付高硬式野球部など私立3校の計5チーム。日本体育協会などの公認指導者資格を持つトレーナー2人を派遣する。 週1~3回のペースで練習を指導したり、遠征に帯同したりして料金は1日2万~3万円。全身の筋肉や関節を動かす独自の体操でけがを防止し、生徒一人一人の基礎体力に見合った無理のないトレーニングメニューを考案する。時には生徒から悩みを聞いて助言することもあるという。
 盛岡大付高硬式野球部の関口清治監督は「選手も信頼しており、トレーニングを安心して任せられる。われわれは実戦的な指導に専念できる」と説明する。
 スポーツ庁は、運動部の部活を平日2時間、休日3時間程度までとし、原則週2日以上の休養日を設ける指針を策定。過度な部活による生徒の負傷リスク低減と、顧問教員の過重労働防止を目指している。
 クレド代表の山門(やまかど)武志さん(33)は「たとえ練習時間を減らしても、体の正しい動かし方を身に付けなければ生徒は何度もけがをする」と指摘。「スポーツ庁の狙いを実現するためにもトレーナーを活用してほしい。取り組みの認知度を高め、学校が積極的に導入できるような環境をつくりたい」と意気込む。