福島大の研究チームはハサミを持つ体長1~5ミリのクモの仲間「カブトツチカニムシ属」の分類で四つの新種を発見した。ハサミをつぶしてDNAを抽出する方法を確立。効果的なDNA解析による新種発見につながったという。
 カブトツチカニムシは自然環境に恵まれた土壌に生息する。研究チームは全国32カ所の森林土壌から標本を採取。4種類の新種は福島、秋田など計6道県から見つかった。
 既存の3種とは顎や遺伝子配列が異なっていた。解析に使うDNAは、切り取ったハサミを専用の液体中でつぶし、酵素を反応させて抽出した。特別の機器を使う従来より、容易にDNAを取り出せるという。
 研究チームは他属のカニムシも調査する予定で、現行68種が将来的に倍増するとみる。大平創(はじめ)特任助教は「DNA解析と形態的な特徴観察の両立が難しい小さな生物の分類学発展につながる可能性がある」と説明する。