福島県檜枝岐村で、住民が親から子へと270年以上にわたり引き継いできた郷土芸能「檜枝岐歌舞伎」が12日夜、村の「檜枝岐の舞台」で上演された。
 演目は南北朝時代に足利家と争った新田家の末路を題材にした「神霊矢口の渡 八郎物語の段」。夕闇に包まれた舞台で、村民による「千葉之家花駒座」の役者が情感あふれる迫真の演技を披露。観客席から沸く大きな拍手と歓声が、奥会津の山にこだました。
 神社の祭礼に奉納する形で歌舞伎を上演、村の娯楽として継承されてきた。役者、おはやし、裏方の全てを村民が担う。舞台は火災で焼失後、1897年に再建され、国の重要有形民俗文化財に指定されている。
 檜枝岐の舞台で8月18日、9月1日にも上演される。