福島県の会津若松市は20日、市職員採用試験に関する学生らの保護者を対象にした初の説明会を市内で開く。少子化に伴う「売り手市場」と民間企業人気を背景に受験者の減少傾向が続く中、公務員志望を後押ししてもらい、優秀な人材の確保につなげたい考えだ。
 説明会は同日午後2~4時、会津稽古堂で開催。定員50人で、職員が採用試験、仕事の内容、待遇などを紹介する。
 市によると、職員採用試験受験者の推移はグラフの通り。メインの行政事務職(大卒程度)は2017年度が159人で、07年度(282人)の56%に落ち込んだ。
 福島県の採用試験と日程がずれた11年度は一時的に増えたものの、その後は伸び悩む。倍率は10倍以上を維持しているが、多様化する市政課題に対応できる人材の確保には、一定以上の受験者が望ましいという。
 最近は民間企業人気の高まりで公務員志望者が減る兆しがあるという。市人事課は「保護者の意見を尊重する若者が増えている」と分析。保護者説明会開催については「県内の自治体では聞いたことがない」と説明する。
 市は17年度、従来の教養試験に加えて、民間企業が活用する能力や適性を見るSPI試験コースを導入。民間志望でも受験しやすい環境づくりに努めている。
 人事課の担当者は「売り手市場で激戦の中、手をこまねいていられない。できるだけの対策を取っていきたい」と話す。
 説明会への参加は市のホームページなどで受け付けている。18年度の採用試験(前期)の受験申し込みは6月4日まで受け付ける。