福島市の飯坂温泉にある旅館の元若旦那、高橋健さん(37)がシリアルの一種「グラノーラ」の専門店開業準備を進めている。地元建設会社の支援を受けた「湯のまちいいざかグラノーラ工房」は、7月にオープンの予定。地元産のドライフルーツを生かした商品で、温泉街のにぎわい創出を目指す。

 木造2階の工房は、共同浴場「鯖湖湯(さばこゆ)」近くの空き店舗を改装。麦に味を付けて焼くグラノーラは抹茶や紅茶風味など4種類を扱う。
 加えるドライフルーツは地元産のリンゴやイチゴなどを使用。傷物などを売り物用の半値で仕入れて加工する。既に本格生産を始め、温泉街のカフェなどに販売を委託。7月の店頭販売開始につなげる。
 高橋さんは実家の栄楽旅館の一角で地元産果物を使ったパフェなどを提供。6次化商品の開発も手掛けようと志していた。
 取り組みが河北新報で紹介され、構想を知った地元の信陵建設が「地域活性化につながるなら」と支援を決定。高橋さんは2月、同社に入社し企業内起業の形で工房開設に乗り出した。
 農家が丹精込めた果物を適正な価格で買い取って加工し、この温泉街でしか買えない土産にする-。こうした仕組みづくりを目指す高橋さんは「いずれは工房をカフェにしたい。地元の人が集い、まち歩きの観光客がひと休みするスポットにしたい」と話す。
 グラノーラは150グラム入り1袋850円(税別)。連絡先は工房024(572)7577。