今年1、3月実施の山形県内の公立高校と県立中学1校の入試で計253件の採点ミスがあった問題で、山形県では多くの高校が1、2年生の期末試験日程を入試直前に設定しているため、入試と期末試験の採点を同時並行でせざるを得ず、教職員の負担が重くなっていることが15日、県高教組への取材で分かった。
 他の東北5県では入試と採点時期が重ならないよう期末試験の日程を調整しているが、山形県では採点事務が時期的に集中し、多くのミスにつながった疑いがある。
 山形県の公立高の入試は毎年3月10日。県内の教育関係者らによると、大半の高校は例年、入試の直前に1、2年生の期末試験をしており、今年は3月9日まで4日間の日程とする高校が多かった。
 県教委によると、多くの高校は3月11日以降、2日間の「入試採点日」を設定。生徒は休みとして授業をせず、入試の採点時間を確保しているという。
 しかし、県高教組によると、実際には多くの教職員が入試当日も試験監督以外の時間は期末試験の採点に追われている上、未採点の期末試験の答案を多数抱え、余裕のない状態で入試の採点に取り組んでいるという。
 他の東北5県教委によると、青森、岩手両県は2月中に期末試験の採点を終了させ、宮城、福島両県も入試前には終えている。秋田県は場合によって期末試験を合格発表後に行うなど、入試事務と時期が重ならないように配慮しているという。
 期末試験と採点時期が重なることの影響について、山形県教委の担当者は「採点ミスの再発防止策を考える上で、検討課題としたい」と話している。
 今回の問題では、採点者が解答欄に正誤や配点を直接記入する解答用紙の様式が、多くのミスを誘発した可能性も指摘されている。