さすがにこれには腹が立った。青森市内の八甲田山系の樹氷や雪面への蛍光スプレーでの落書き。意味不明の文字のほか、英語や中国語で「誕生日おめでとう」などと書かれていた。
 1月27日付2社面掲載の写真。本来なら色鮮やかなピンク色が逆に毒々しい。
 不届き者は特定されなかったが、中国版ツイッターには「簡体字で書かれているじゃないか」「海外で恥をさらすな」「もう帰ってくるな」などの厳しい批判が書き込まれたという。ちょっぴりだが気が静まった。
 青森県の外国人宿泊者の国・地域別割合(昨年1~11月)は、台湾の33%を筆頭に中国26%、韓国12%、米国9%の順。県などは多言語でのマナー順守の呼び掛けを徹底する。当然だろう。
 八甲田山系は青森の冬の観光資源の目玉の一つ。降雪の山道を運転して現場を取材したS記者によると「酸ケ湯温泉まできちんと除雪され、思ったほど難儀しませんでした」とのこと。
 映画「八甲田山」の劇中セリフ「天は我々を見放した」に象徴されるように負のイメージが強い山が、この落書きを転機に「自然の造形美」の地として海外に発信されれば幸いだ。
(青森総局長 長内直己)