ロボットという言葉は1920年、チェコの作家カレル・チャペックが戯曲で使って生まれた。それから約100年。ロボットがこんなに身近な存在になるとは思いもしなかった。
 ソフトバンクグループが昨年4月から、社会貢献活動として、石巻市内の高校3校と石巻専修大に計30台の人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を無償で貸し出している。大学生と高校生が活用法を考えるというので、一体何をするのか、この1年間、高校などに通って活動を追いかけてきた。
 あるグループは防災教育に用いることを考え、小学校や中学校でPepperが話す出前授業を行った。別のグループは、Pepper2台が漫才などをするプログラムに挑んでいる。地域情報をクイズ形式で発信するアプリを考案したグループもある。
 ロボットとの生活がもはや、SFの話ではないと実感した。チャペックは戯曲で、ロボットが人間を労働から解放する一面を描いたが、記者の仕事は将来、どう変わるのだろう。
 「原稿を書いてくれないかなあ」。締め切りが迫るとつい、ぼやきたくなる。
(石巻総局長 古関良行)