いくら経験や年を重ねても緊張する。入社28年目の今年4月、会津若松支局に赴任した。本社以外の総支局勤務は5度目。1人支局も慣れたものだと思われるかもしれないが、知らないことが多い初めての土地は、1人だと戸惑うことばかりだ。
 あいさつしたのに顔と名前が一致しない。頼りはカーナビなのに「本当にこの道でいいのか」と不安なまま取材先まで運転する。
 「慣れましたか?」。同業他社の記者が声を掛けてくれる。管内は17市町村。面積でみれば、福島県のほぼ3分の1が担当だ。会津若松では他社も地元2紙を除けば、皆1人勤務。気に掛けてもらいありがたい。
 これまでの地方勤務でも、赴任直後は確かに緊張した。毎朝5時に目覚めた入社2年目のいわき支局、周囲に住んでいる人がほとんどおらず心細かった東日本大震災直後の釜石支局。ただ、今回は何か違う。
 50歳を超え、変に凝り固まっていないか。「新鮮な目で」「ゼロからスタート」。頭では分かっているのだが…。そんなこんなで体重が5キロ減った。元の体重は内緒だけれど。
(会津若松支局長 玉應雅史)