柔道一直線、金メダルへのターン、サインはV、巨人の星…。主人公が血のにじむような努力で壁をぶち破り、最後に栄光をつかむドラマを見て育った。
 主人公のようにはなれないにしても、その熱い姿に憧れ、「自分もこうありたい」と思って打ち込んだ人は多いだろう。中学や高校での部活動だ。
 自分もその一人。練習は平日、土日、祝日いずれも休みなし。試合前、時間はさらに長くなった。内容もきつい。全員がミスなくやり遂げるまで終わらないこともしばしばだった。
 常につらかった気がするが、得られたものは多かった。肉体的にも精神的にも鍛えられた。厳しい上下関係から学ぶことも多く、今の財産になっている。
 そんな部活動の在り方が問われている。教員の長時間勤務の一因とされ、解消に向けてスポーツ庁が指針をまとめた。週2日以上の休みの確保や、1日の活動時間の目安を示した。
 若い頃に頑張ったことはその後の人生に必ず役立つと教えられてきた。それを知るために部活動が大切なのだとも。子どもたちのやる気がそがれる方向に傾かないことを願っている。
(整理部次長 細谷隆)