単純に合計すれば100人規模だったのに、62人にとどまった。民進党と希望の党が旗揚げした新党「国民民主党」。できる前から離党者が続出し野党第1党の立憲民主党を下回った。
 合流を急いだのは、支持組織の連合が来夏の参院選に備え民進勢力の再結集を促してきたからだ。民進を存続政党とし希望を吸収する方式で地方組織と資金力を維持する狙いもあった。
 結集の不発は地方にも及んだ。かつて旧民主党系会派が10人以上を数えたことがあった宮城県議会や仙台市議会では、民進を離脱する人が相次いだ。
 本社時代、上り調子の旧民主を取材する機会が多かった。組織力はもちろん自民党の方が上。張りきれない政党ポスターを大物が応援に入る場所に集中して張り、体裁を整えるという笑い話もあったほど。それでも有権者を引きつける熱があった。自由党との合併を経て2007年参院選で勝ち衆参ねじれとなり、09年の政権交代につながった。
 党の盛衰を見てきた関係者は「残っていた地方議員と組織は雲散霧消。万年野党になってしまわないか」と言う。新たな再編の道筋は見通せない。(東京支社編集部長 吉岡政道)