新聞を作るフロアにはいろんな音が飛び交う。東京の共同通信からニュースの第一報をスピーカーで伝える「ピーコ」や、複数台あるテレビのニュース番組などが鳴り響く。また、朝刊作業を前にデスク間で情報をやりとりする声、経験の浅い人を指導するベテラン部員の声、どこからか笑い声も聞こえてくる。
 若い頃は、記事を読むのに集中し過ぎて大事な音を聞き漏らすことがあった。デスクから「今の一報を聞いていたかな? 記事を突っ込むからよろしく」と言われ、ハッとなった。
 音を聞いて「ながら仕事」をしてきた職場に最近、新たな情報収集のツールが加わった。スマートフォンだ。深夜の作業中に静まり返ることがある。その時、部員は決まって下を向いている。
 仙台市教委の小2~中3の調査でスマホの使用頻度が高いと成績に悪い傾向が見られた、という記事が掲載された。部員は節度を持って使っているとは思うが、紙面の品質に影響がないか、ちょっと心配している。下を向かずにもっとデスクと話をしようよ。新聞作りには、もっと活気があっていい。
(整理部長代理 古里直美)