今季のサッカーJ1は残留争いが激しい。第30節終了時点で最下位長崎の勝ち点でさえ、4試合を残し29。最下位とともにJ2自動降格圏内17位の柏は33、J2との入れ替え戦に回る16位の鳥栖は得失点差の33と、年によっては残留も可能な勝ち点を得ている。
 J1が18チーム(各チーム34試合)で定着した2005年以降で残留の最少勝ち点は16年、15位新潟の30だった。それぞれ自動降格した16位名古屋が得失点差の30、17位湘南が27、最下位福岡が19。その年と比べれば、今季は各チームの力が拮抗(きっこう)している。
 欧州各リーグも実施する降格・昇格制度の狙いは、リーグの活性化やレベル向上にある。J1で当初から戦い続けるチームは今や鹿島と横浜Mだけになり、J2の22チームのうち降格組は12に上る。J1昇格後に唯一、降格したことがないのが7季目の鳥栖だ。
 こうして残留争いを面白がっていられるのは、仙台に関係がないとみるからだが、第30節は鳥栖のしぶとさに屈し、勝ち点42で9位に後退。鳥栖は第31節の4日、長崎と対戦する。しびれるような九州ダービーになるだろう。(スポーツ部次長 薄葉茂)