ぐずらもずら。仙台弁にある煮え切らない対応をまた取ってしまった。
 記事の内容を確かめて整理部に渡した後、担当記者から電話で相談を受けた。「加えたい言葉があるんですが…」。数行入れてみると、説明が詳しくなった気がするが、やや間延びする感じも。しばらく迷った末、口から出たのは「そのままでいいんじゃないかなあ」。理由をはっきり伝えず、対案もなしで「なあ」じゃないだろ。心が沈んだ。
 その後、自宅で十数年前のファクスのコピーを見つけた。支局記者時代にデスクに直してもらった原稿であちこちに手書きの言葉が添えられていた。長い固有名詞を簡略化する工夫、読む人に単調な印象を与えないこつなど。記された理由はどれも明快だった。
 ありがたみをかみしめていたら、ギクリとした。当時のデスクと同じ立場なのに、まね事すらできていない。「自分もこれならできるか。いや無理だ」とぐずらもずらに。少しでも見習おうと、記者宛てのファクスに手書きの言葉を添えるが、中身はなく、字はミミズがはったよう。「たれかもの(横着者)」なのは間違いない。(報道部次長 沼田雅佳)