東京支社は港区新橋5丁目のビル7階にある。2020年東京五輪の競技会場となる湾岸と都心を結ぶ環状2号線(通称マッカーサー道路)が近くを通り、目の前には汐留の高層ビル群。
 そんな大都会でも裏通りに入ると静か。同じ5丁目には塩釜神社がある。仙台藩4代藩主の伊達綱村が国元から分霊し、汐留付近にあった江戸上屋敷邸内にまつったのが始まり。その後、中屋敷があった新橋に移され、庶民もお参りできるようになったという。
 社殿は大きなケヤキやイチョウに囲まれている。神社前には昭和の初めに開園したという区立塩釜公園があり、天気の良い日は一息ついている人が多い。
 神社そばのコンビニに寄ったら、割れそうになったポイントカードの交換を勧められた。確認のため端末に仙台の自宅の電話番号を入力したら、同年代ぐらいの店員が「仙台からいらしたんですか」と言う。
 「そうです。単身赴任です」と返すと「私、出身は相馬ですが仙台で働いていたことがあって。市外局番を見て懐かしくなって」。
 店の窓越しに塩釜神社を眺めながら、和やかな立ち話になった。(東京支社編集部長 吉岡政道)