災害弱者と呼ばれる障害者や高齢者らが、自分の近所のどこに暮らしているのか分かっていないし、気に掛けてもいなかった-。先月下旬にあった仙台市若林区災害ボランティアセンター設置・運営訓練で気付かされ、自省した。
 被災者のニーズ把握・ヒアリング活動訓練に、盲導犬を伴い被災者役として加わった視覚障害の男性から「避難所に行った場合の盲導犬の世話が心配。何よりも必要な支援は人」と聞いたことがきっかけだった。訓練は市社会福祉協議会若林区事務所などの主催で、住民ら約60人が参加した。
 大混乱を来す発生時、災害弱者のサポートには近所の助け合いが重要だろう。それには日頃からのつながり、コミュニケーションが大事と思うのだが、わが身を振り返れば、近所付き合いは家人に任せっきりが実情である。
 訓練当日配布されたリーフレット「東日本大震災と仙台市災害ボランティアセンターの活動」に「日常の関わりを通して顔見知りになり、関係をつなげる」と記してあった。多くの高齢者や障害者が犠牲になった大震災。教訓を胸に目配り、気配りで備えたい。(生活文化部次長 芳賀紀行)