毎年11月3日に東京・日本武道館で全日本剣道選手権が開かれる。各都道府県予選を勝ち抜いてきた選手が実力を競う。世界選手権もあることはあるが、全日本こそが剣士の頂点だ。大会を巡って今年はちょっと悔しい思いをした。
 秋田総局に勤務していた30年以上前、県警の道場で稽古させてもらって以来、遠ざかっているが、かつては竹刀を手にしていた身。そこそこ関心がある。それがなぜか、今年は大会を失念していた。出社して何げなくテレビに目をやると剣道の試合を放送している。そこで初めて文化の日だったことに気付いた。忘れていた自分が少し悔しい。
 横目でテレビを見ながら仕事をしていたところ、ちょっと目を離したら決勝が終わっていた。43秒で決まったという。拮抗(きっこう)した実力者同士の対戦で、こんなことがあるのかと驚くと同時に、じっくり見られなかったことが悔しい。
 今年が66回目の全日本剣道。東京代表として大会を3度制した宮城県出身選手はいるが、制覇した東北の代表選手はいない。北海道代表選手の優勝はある。何やら甲子園を連想させ、これも悔しい。(スポーツ部次長 相沢英幸)