9月26日の当欄に、被災時の備蓄品の点検について書いたところ、読者から手紙をもらった。備蓄品リストに携帯ラジオが入ってなかったことを案じる内容がつづられていた。
 言い訳をすると、外出先で被災した場合を考えて、名刺サイズのラジオ、LEDライトなど小さなものは常にバッグに入れて持ち歩いている。このため、備蓄品から外していた。
 手紙は筆を執った理由の一つに、若い世代のラジオ受信機離れを挙げていた。今やスマートフォンのアプリでラジオが聞ける時代。若者でなくても今後、ラジオに触れる機会はカーラジオぐらいといった人が増えそうで、考えさせられた。
 東日本大震災では、迅速な防災情報の入手が命を守った事例が少なくない。スマホより電池の持ちが良いラジオは被災時に心強い道具だが、久々に電源を入れたら電池が消耗し、音が絶え絶えの時があった。やはり定期的な点検が必要だ。
 ちなみに携帯しているラジオは、スピーカー付きを選んでいる。イヤホンだと自分しか聞けないが、スピーカー付きなら居合わせた人たちと情報を共有できる利点があるからだ。(山形総局副総局長 須藤宣毅)