宮城県内の中学生が、編集局内を見学しに来ることがある。夕刊デスクを担当していると、熱心な生徒からドキッとする質問を投げ掛けられることもしばしば。よく聞かれるのが、「どんなことに気を付けて仕事をしていますか?」。
 大抵、(1)誤字脱字を防ぎ、間違いを見逃さない(2)分かりやすい文章にする(3)できるだけ同じ単語、表現を使わない-と答えている。実はこれ、意外に大変。そもそも、日本語自体が難しいからかもしれない。
 米国務省の外務職員局は、英語圏の人が各国の言語を習得するまでに必要な時間を基に難易度をランク付けしている。日本語は最高レベル。なぜだろうか。
 よく言われるのは、漢字、平仮名、片仮名の3種類があり、漢字一つ取ってみても音読みと訓読みが存在すること。必須語彙(ごい)数、擬声語が多く、数え方も個、台、枚、本、匹、膳などさまざまだ。主語が頻繁に省略されるため、文脈から推察しなければならない。
 それが、バリエーション豊かな日本語の魅力かもしれない。見学に来られる皆さん、今度「話す」の類義語を交互に出し合うゲームをしてみましょうか。
(報道部次長 末永秀明)