「桑田真澄 秋田で野球を語る」と題するトークセッションが17日に秋田市であり、取材に出向いた。翌18日の朝刊ワイド東北面に「84年 伝説の激闘回顧」の見出しで記事にした。
 このイベントにゲストとして招かれたのは、夏の甲子園で準優勝した金足農高(秋田)の元監督・嶋崎久美氏。雑草軍団と称される金農のいわば始祖だ。「金農vsPL学園」と題しオープニングトークをした。
 嶋崎氏は夏の甲子園初出場で4強に勝ち上がった1984年のチームを率い、準決勝で戦ったPL学園高(大阪)のエースが桑田氏だった。この試合で桑田投手は八回裏にレフトポール際に逆転本塁打を放ち、雑草軍団の快進撃を止めた。
 「あれはファウルだったのでは」との説も語り継がれてきた名場面だ。34年の時を経てこの場面を語った嶋崎氏、桑田氏の言葉を間近で聞き、相手に対する敬意や野球への深い愛情など温かいものを感じた。
 そしてこの夏。34年ぶりに快進撃を再現した金農の準決勝で桑田氏が始球式を務めるという奇跡的な巡り合わせには驚いた。縁はつながることを改めて思ったトークセッションだった。
(秋田総局長 松田博英)