第27回河北工芸展(11月7~12日)が閉幕した。4月の第81回河北美術展に始まり、9月には第65回河北書道展があり、今年の本社主催事業のうちの大型公募展の日程が終了した。
 記事の中で思いがけず手が掛かったのが、第2朝刊の特集紙面。展覧会の開幕日に合わせ、入賞・入選作品や受賞者を紹介する。文化担当になって1年目のデスクとしては、大量の写真・名簿に面食らったが、「四半世紀ぶりの取材」とぼやく担当記者は手慣れたもので、周到に準備して無事に乗り切ってくれた。
 芸術作品の良しあしを判断する立場にはないが、各展審査員の総評などによると、いずれも地方展として高いレベルで、東北の歴史や風土に根差した作品群が特徴となっている。
 中でも書道展は印象が強かった。書を構成する線の強弱や墨の濃淡が響き合い、文字の枠を超え、詩情豊かなデザインが生起する。
 書にはありがちだが、正直言って何が書いてあるのか、上下さえ分からない作品もあった。専門用語で「可読性」といい、作者の留意すべきポイントらしいが、分からなくてもデザインとして十分に楽しめた。
(生活文化部次長 新迫宏)