今年生まれた赤ちゃんに付けられた名前のうち、男女それぞれ多かった上位五つの記事が先日、本紙朝刊に載った。大手生保が調べ、毎年この時期に発表しているのだが、今回は女の子に大きな特徴があった。
 上位3位全てに「結」の字が使われていたことだ。男の子の「翔」「大」などと並び、女の子では「結」を入れた名前が好まれているというが、その傾向が例年以上に強く表れた。理由について調査担当者は「人とのつながり」を親が子どもに願ったと分析する。
 他方、親からつながりを断ち切られた子どもたちの悲劇が今年も相次いだ。ここまでを振り返っても、幼い子どもへの虐待事件に多くの紙面を割いた。最も世間の耳目を集めたであろう東京の事件では、亡くなった5歳女児の名前にも「結」の字が使われていた。
 「泣く子はいねが-」。ユネスコの無形文化遺産になった男鹿のナマハゲは「おとなしくしているか、誰かを困らせていないか」と、子どもを戒める。地域の一員として正しく育てと願いを込めて。あの荒ぶる叫びが「悲しくて泣いている子どもはいないか」と聞こえてくる。切なくなる。
(整理部次長 小川雅洋)