少し恥ずかしい話ではある。一関支局に勤務していた時、平泉のお坊さんらと飲みに行った。マイクを握って不遜にも「みなさんと価値を共有できる歌を」と前振りをし、ジョン・レノンのイマジンを日本語で歌った。
 「想像してみて、みんなが平和に暮らすことを~」
 笑って手をたたいてくれていたが、本当に喜んでくれたかは分からない。
 先日テレビを見ていたら英ロックバンド、クイーンのインタビューを放映していた。ギタリストのブライアン・メイさんが「ぼくは国際主義者。今のナショナリズムの台頭は耐えられない」と言っていた。一方で日本について「人を敬う気持ちが大好き」とも。
 自国優先、一国主義の価値観を世界中にまき散らしているトランプ米大統領。わが国のリーダーは日本人の手による憲法改正を唱えつつ、そのトランプ氏と親密なことが誇らしげだ。
 自分のことは自分では見えにくい。クイーンは日本語で「手を取り合って、愛する人よ」と歌った。果たして日本のリーダーは日本の良さを分かって改憲を言い、外交をしているだろうか。心もとない。
(整理部次長 八代洋伸)