コンビニでスポーツ紙に手が伸びた。AI(人工知能)の文字が躍っている。競馬の予想までしてくれるようになった。「AIだって夢を」「AIと予想バトル」と景気がいい。果たして競走馬は、論理と確率と統計に従って走るものなのだろうか。
 疑いは数々あれども、AI予想を無視できない自分がいる。見事に外してもAIの方は平気。こっちは懐の痛みを思い知る。
 AIは新聞製作にも進出してきた。例えばある新聞社は、AIを使って記事を約150文字に要約し、ケーブルテレビ向けに配信しているという。記者は記事1本を仕上げるのに約5分かかっていたが、瞬時に終えるとか。まさにAIサマサマだ。
 もし写真部にAIデスクがやって来たら…。紙面掲載に堪え得る出来栄えなのかどうか、膨大な写真データベースを基に判断するはず。駄目な写真なら、間、髪を入れず、問答無用でボツにされるに違いない。
 トホホ、だ。「お前はアマチュアか」。昔、怒鳴りちらしていた先輩デスクの顔が浮かんだ。そこには人間味があるだけ、まだましだったか。
(写真部次長 長南康一)