昨年末、母親に携帯電話をプレゼントした。機械が苦手なこともあり、「ガラケー」と呼ばれる従来型の端末にした。友人も持っているからと喜んでくれたが、初めて触る端末に、おどおどした様子だった。
 教える側もカタカナ語が多くなり、分かりやすく説明するだけで汗だくに。「電話帳から相手を選んでかける」だけの作業がこんなに大変なのかといらいらした。それでもバスの車内や病院内では、呼び出し音を消したいと母は意欲満々。早速届いた新年のあいさつに笑顔で応えていた。
 新聞制作システムが更新の時期を迎えている。部員の中堅から若手が操作する面を組み上げる端末は、機能が追加されるが大幅な変更はないらしい。ベテラン勢が携わるデスク作業が大きく変わる。「ペーパーレス」を掲げ、これまで全ての記事を紙に出力してきたものを一部減らす。各部の代表がここ数年、話し合って決めた。これからは端末から必要な記事を探す。
 技術革新とともに編集業務も変化してきた。最初は慣れない仕事に苦労することだろう。機械に振り回されるか、操るか、その時が迫っている。
(整理部長代理 古里直美)