4年に1度の統一地方選が近づいてきた。前半戦の青森、秋田、山形3県議選は3月29日告示。最近は候補者の擁立や公認といった記事をよく目にする。
 前々回の2011年は、4月1日の告示直前に東日本大震災が起きた。国は被害が大きかった岩手、宮城、福島3県議選を特例で延期したが、被災地を支援した山形の県議選も少なからず震災の影響を受けた。
 投票所を避難所に使っていた自治体は会場を変更。選管業務と震災対応、職員の被災地派遣が重なり、人繰りにも苦労したようだ。
 多くの企業と住民も物資の提供やボランティア活動に奔走していた。隣県の窮状を見て選挙をしていていいのか、という空気に包まれたらしい。活動を控える候補者が目立ち、静かな選挙戦になったと聞く。
 選挙は大切。一方で被災地は隣県の支援を必要とした。バランスをとるため、国は山形の県議選も若干先送りすべきだったと思う。
 ちなみに主な選挙区の投票率は当時、過去最低を記録したが、前回15年はそれを下回った。果たして投票率低下を招く最大の敵は自然災害ではなく、政治への関心の低さだった。(山形総局副総局長 須藤宣毅)