人気アイドルグループ「嵐」の活動休止は、大きなニュースとして報じられた。スポーツ紙ほどではないにしても、河北新報も朝刊1面で、昨年のNHK紅白歌合戦白組トリを務めた時の写真を付けて伝えた。
 「困惑の嵐」「重圧の嵐」-。休止発表を受けたテレビ関係者らの反応や、アイドルであり続けることが難しさを増していると時代背景を分析した記事に、整理部の紙面担当記者が付けた見出しだ。
 「嵐」だけ黒ベタの背景に白抜き字とした体裁。1文字だけで縦1段分もある。大胆なあしらいはよいのだが、ちょっと大きいかなと感じた。サイズを抑えてもらおうと席を立ちかけたが、思い直した。見出しはそのまま紙面になった。
 思い直した理由は単純。「嵐」だから。そう考えれば済んだ。一般紙でも芸能ものをニュースとして扱うケースが増えている。「新聞らしさ」的な立ち位置で物事を測ろうとすると、失敗してしまう。
 宮城や福島の被災地に何度も足を運び勇気づけてくれた「嵐」は、アイドルの枠を超えた大きな存在であることを、担当記者は暗に示していたのかもしれない。
(整理部次長 小川雅洋)