視力の衰えと、このところの眼精疲労は目を覆うばかりのありさまだ。しゃれは言えても、現実はしゃれにならない。近視と乱視に老眼が加わって久しい。遠近両用眼鏡を使っているが、仕事柄よく目を通す細かい文字の解読は、ぼけがひどく苦行に等しい。
 眼鏡を外して机に突っ伏すように、紙面へ顔を近づけないとどうにもならない。しかしだ。日常的にそうした姿を見せていると、急病で気を失って机に突っ伏した時、周囲が気付いてくれるだろうか。余計なことまで気に掛かる。
 眼鏡の形をした拡大鏡を使っている同僚が数人いる。試しに借りたら多少頭を前後させて焦点を合わせる程度で紙面やコンピューターの文字も適度な大きさで見える。眼鏡の上から重ねて装用してもいいし、チェーンを付けて首からぶら下げてもいい。これなら間違っても尻の下に敷いてしまうこともあるまい。
 実は冬のボーナスが支給された折、家の者にそれとなく欲しいと話してみたが、すげなく却下された。夏にもおねだりしてみようか。すぐにはいい返事はもらえまい。手に入れられるのは葉月(8月)の頃か。(整理部次長 山内一也)