朝、誰もないフロアにPCが整然と並ぶ。IT職場のようだ。整理部員には、専用の端末はない。朝刊1面や社会面、スポーツ面などニュース面ごとに席が決まる。部員は、その日の担当面に着く。翌日は移る。デスクも同様だ。
 昼すぎから少しずつ人が増えていく。空いている席があると心配になる。病気か事故か、不安になっていると、昨夜遅くまで仕事をした部員がゆっくりと席に着く。隣の上司と顔を合わせて、ほっとする。
 今冬、猛威を振るったインフルエンザ。何人かがかかった。病状を気に掛けながら、空いた席に座る人を探す。出社している人に声を掛けて、休みの人にも電話することもある。「お互いさま」だと思いながらもつらい。新聞整理1年生が嫌な顔をせずフォローしてくれる。頼もしくなった。
 この1年、「みんな健康で」と何度願ったことか。東日本大震災から8年の特集の準備作業中も、担当者の出社が遅くなると心配に。夕方、別の部員からの電話が鳴る。「腰痛で病院にいますが、もう大丈夫です。これから向かいます」。心臓はドキドキしたまま「待っているよ」と返す。
(整理部長代理 古里直美)