少し前の本紙国際面。タイで開かれた宗教行事で手を合わせる参加者を撮った1枚の写真があった。経文か何かだろうか、体中に入れ墨をしている。「信仰心にお墨付き」という見出しが付けられた。
 海外からのニュースを集める紙面の中で、いわば箸休め的な存在として長く続いているコーナー、「外電小劇場」だ。写真に短い説明が添えられるだけ。これがなかなか厄介だ。駄じゃれや謎解きのような見出しでしのぐことも少なくない。はまればいいが、スベると本当に痛々しい。
 年度の半ば頃から、国際面は若手の整理記者も担当してきた。「お墨付き」の見出しを付けたのはそのうちの一人。小劇場にもまれた。駄じゃれの堂々巡りに陥っているように見えたので、考え方を少し変えてみることを提案した。試行錯誤を続けたようだった。
 整理部での1年間はあっという間だっただろう。4月から別の部署に異動することになった。そういう季節だ。紙面のレイアウトや見出しを考える姿が様になってきたところだった。新しい職場で挑む仕事に「お墨付き」をもらう日は、そう遠くないかもしれない。
(整理部次長 小川雅洋)