「こんなことやってみたいのですが、新聞紙上で可能でしょうか」。担当する文化面の寄稿エッセー「微風旋風」の筆者の一人、冨樫由美子さんから問い合わせがあった。
 エッセーに挿入する詩の各行の文字数を1文字ずつ増やして視覚的に三角形にしたいとのこと。エッセーは3段組み体裁なので「冒頭または○~○行目に収まるのであれば大丈夫」とアドバイスした。1月24日、2月21日掲載のエッセーは視覚に訴えてくるインパクトがあり、編集局内でも話題になった。
 歌人の冨樫さんは仲間内で「三角定規詩」と名付け、小倉百人一首を現代風に意訳、「視覚(三角)化」して発表している。
 新聞紙面は文字がびっしり詰まっている印象が強いが、効果的な余白など「遊び」があれば、気持ちも和む。ニュース面では難しくても、特集的な文化面にはうってつけではないか。
 東北ゆかりの作家、美術家ら表現者4人が、月1回のペースで半年間執筆する「微風旋風」。内容は人それぞれで毎回、上質のエッセーを楽しみにしている。もちろん執筆者からの「見せ方」の工夫も歓迎だ。
(生活文化部次長 新迫宏)