青森県知事選の告示直後の5月18日、総局から徒歩10分の青森市文化会館で森高千里を見た。1993年の宮城県民会館(現東京エレクトロンホール宮城)での公演以来で26年ぶりだ。
 ボブヘアに銀ラメのミニスカート、銀と黒のハイヒール。さっそうと現れ、当時と変わらぬ音程で全19曲を熱唱。言葉をはっきり発音する歌唱法と、鼻にかかる独特の歌声に余裕が加わった。客席9列目、50歳になった森高に感動した。
 旧アウガ新鮮市場で出演前、いちご煮の缶詰など名産品を買ったという。青函連絡船・八甲田丸の係留岸壁にある『津軽海峡冬景色』(77年、阿久悠作詞)の歌碑も訪れた。「私の『渡良瀬橋』の歌碑も栃木県足利市にある」と控えめに話した。
 吉田拓郎は「従来の詞の世界観を森高が一瞬で破壊した」と褒めた。椎名林檎は「『私がオバさんになっても』の詞の意味を理解してる?」と男性ファンに問い掛けた。県政初の5選を決めた三村申吾知事は「言葉の感性とか、使い方…天才だと思った」と評した。
 21年ぶりの全国ツアーの千秋楽は12月21日の仙台サンプラザ。今年の仕事をやり遂げ、駆け付けたい。
(青森総局長 長内直己)