食のありがたみを痛感した東日本大震災。その経験と教訓を生かし、各地で行われている災害時の食事作りと備えの大切さを学ぶ活動を取材してきた。

 仙台市若林区の六郷市民センターで2月下旬、六郷赤十字奉仕団が女性部対象の講座を開いた。調理実習でアルファ米のずんだ餅と、切り干し大根やさきいかなどを使ったサラダを作った。材料をポリ袋に入れ、交ぜ合わせていた。

 「災害食もおいしく簡単に」がみそという。講師を務めたのは宮城学院女子大生活科学部食品栄養学科に在籍する学生の自主活動団体「Food and Smile!」。2013年に発足。避難所や家庭にある食材で衛生・栄養面にも配慮した災害食レシピを考案し、地域に出向き普及に努めている。卒業・入学でメンバーが入れ替わっても精神を引き継ぎ、活動を続ける。現在37人が所属。

 「社会人とのコミュニケーションはためになる」と学生は言い、ベテラン主婦は「若者の視点に刺激を受ける」と話す。世代間交流で認識を新たにし、いざという時に備えて取り組む。その姿を見て背筋を伸ばす。
(生活文化部次長 芳賀紀行)