新型コロナウイルスの感染拡大で休校となったイタリアの高校の校長先生が、学校のホームページに載せた生徒への「手紙」が話題になった。

 デマに惑わされず、冷静さを保ち、パニックに巻き込まれないこと。予防策を講じつつ、いつもの生活を続けること。せっかくの休みなのでこの機会を生かして「散歩したり、良質の本を読んだりしてください」と。あいにく紙面には載せられなかったが、世界中に拡散して共感を呼んだ。

 突然の休校で、外にも出られず、家にいてもすることがない。それならやはり、校長先生の言うように、読書をお勧めしたい。できればじっくり集中して、名著とされる古典や長編をこの機会に。

 若いうちにもっと本を読んでおけばよかった。そう思っている大人は、多いのではないか。読み継がれるものには、理由があり、生きる支えになることもある。

 ついでに、いつもは時間がなくて読まない新聞にも、ちょっと目を通してみては…。「良質な本」とは違うし、気がめいるニュースが目についてしまうけれど、意外な記事から、世界が広がるかもしれません。
(整理部次長 阿久津康子)