小学生の頃、先生や両親からはずっと「落ち着きがない」「根気がない」と言われ続けた。通知表にも決まり文句のように、そう書かれた。ひそかに落ち込んだものだが、性分だから簡単には直らない。

 図工の時間に写生に出れば、画板や絵の具を放り出して友達とおしゃべりしたり、走り回ったり。白地図に色を塗るような宿題は途中で投げ出し、外に遊びに行っていた。

 でも、こんな塗り絵だったら、集中して取り組めるかもしれない。

 新型コロナウイルスの感染拡大で小中高校が一斉休校したことを受け、山形県置賜地方の自治体などでつくる「やまがたアルカディア観光局」(長井市)がユニークな塗り絵コンテストを開催している。

 著名アーティストに依頼してデザインした地酒ラベルの線画を台紙にして塗り絵を完成させ、応募する。3組の作家が審査し、優秀作品にはご当地ラーメンセットなどの賞品もある。

 宿題じゃないから、とにかく自由に塗ればいいし、飽きたら続きは翌日に回せばいい。時間はたっぷりある。コンテストの詳細は観光局ホームページで。
(山形総局長 昆野勝栄)