新聞は優先順位が決められ、1ページごとにニュースが割り振られる。見出しの大きいものがトップ記事で、体の部位に例えられ「アタマ」と呼んでいる。1面なら題字横に置かれて、紙面に向かって左上が「カタ」、下部を「ハラ」と格付けしている。

 二十数年前までは、大事件発生時以外は、どのページも右上がアタマと決まっていた。整理記者1年生の頃に、先輩方が「紙面を手に取って開くと目線は見開いた真ん中に」と唱え、偶数ページのアタマが、奇数ページに近づく作り方に変わったと記憶している。

 最近、広告の担当者と話す機会が増え、目線に新たな動きが加わった。記事下に掲載の本などの広告が、2面なら右下、3面では左下が「優先席」になっているという。記事のアタマとは対角線上にあって、「紙面の死角」と思っていた。

 そういえば、電車やバスで、隣の人の邪魔にならないように新聞を縦長に折り畳んで読んでいる人がいる。読み方はさまざまだ。

 広告の上に何のニュースを配置するか。読者の目線を意識した新しい紙面作りのヒントになるかもしれない。
(整理部長代理 古里直美)