知り合いに勧められて昨年末、駆け込みで「ふるさと納税」を申し込んだ。全国的に返礼品の額の多寡や制度の趣旨を巡って物議を醸した経緯があり、当初はあまり気乗りしなかった。ところが、実際に手続きを進めていくと、徐々に心境が変わっていった。
 専門のホームページを見て選んだ先は、かつて赴任した自治体と東日本大震災の被災地。復興やふるさとづくり、教育といった使い道を指定できる自治体も多い。迷わず復興にチェックを入れた。
 振り込み後、受領証明書と共に首長からのお礼の手紙が届いた。「復興の総仕上げに向けた動きを加速化すべく、市民とともに邁進(まいしん)して参ります」「市政のため(災害対策)に活用させていただきます」。納税の義務を果たした自覚が芽生える。そして何より、感謝の言葉を伝えられて随分といい気持ちになった。
 さて、次はどこの自治体を応援しようか。給料から機械的に差し引かれていては、こんな気分にはなれない。その前に、納税といっても制度上は寄付。確定申告は忘れないようにしないと…。