「ライフラインベンダー」と書かれたマークが目に入った。仙台市青葉区五橋の駐車場の飲料自動販売機。災害時の救援機能を持っている。自販機メーカーのナショナル・ベンディング東北支店仙台営業所(若林区)などが昨年2月に設置した。市内2カ所にある。
 停電しても内蔵のワイヤを操れば中の飲料を取り出せる。脇のダストボックスに乾パン100個、保温用のレスキューシート100枚、簡易トイレ96枚を備え、有事の際に無料で使える。
 非常時に在庫の飲料を提供する支援型自販機の需要は東日本大震災後、各地で伸びている。五橋の自販機は一部備蓄品の更新が必要なため一定のコストがかかるが、地域貢献の思いから導入を決めた。仙台営業所の佐藤善洋所長(39)は「出番のないことが一番だが、緊急時に有効活用してほしい」と願う。
 ライフラインの確保と復旧に苦労したあの日から間もなく7年。日常の中で、わが身や周囲の助けになるツールを一つでも多く知ることが大切だ。もの言わぬ自販機が教えてくれる。