「新聞を購読している家庭が減っている」。異口同音に語られた。ある小学校では、新聞を読んだ経験のない児童が約18%いたという。
 教育に新聞を活用する「NIE」を実践している宮城県内の小中高の発表会が先日あった。子どもたちに新聞を親しませようとする教員の工夫に耳を傾けた。
 切り抜きを貼るコーナーの設置は序の口。自由に持ち出せる古新聞を置いたり、朝、地域の人に新聞を音読してもらったり。教材として一人一人に新聞を配ると、目を輝かせてめくっていたという。
 小学校国語の次期学習指導要領解説には「『読書』とは本を読むことだけでなく、新聞、雑誌を読んだりすることを含む」と記載された。文部科学省も活字離れに危機感を持っている。
 数年来NIEに取り組む仙台市の小学校が、昨年の学力テストで「国語A、B共に全国平均を数ポイント上回った」と報告した。成果の幾分かが「生きた教科書」とされる新聞によるものならうれしい。作家の井沢元彦さんは常々語っている。「今日の新聞記事は明日の歴史になる」