あるサッカー選手の姿を見ようと、仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台を訪れた。J1仙台の本拠地だが、試合はJリーグ下部の日本フットボールリーグ(JFL)、ソニー仙台-ラインメール青森。背番号9のその選手はこの日は黄緑の蛍光色スパイクを履いていた。
 今季J2の福岡から青森に加入した元J1仙台のFW中原貴之選手(33)。2009年のJ2で全て途中出場による10得点をマークし、仙台のJ1復帰に貢献した。特に湘南(現J1)との2試合では勝負どころで計3ゴールを決め、相手監督を「あのオレンジ色のスパイクを履いたやつに…」と悔しがらせた。
 ソニー仙台戦は控えメンバー。目立つ色のスパイクで、再びユアスタのピッチを躍動する機会はなかったが、試合終盤に「中原選手を出してくれ!」と叫ぶ観客も。「サッカーができる環境があればいい」と下部リーグでもプレーを続けるベテランFWには根強いファンがいる。
 J1仙台がJリーグに参戦してから来年で20年。ユアスタを沸かせた選手たちの名前が次々と思い浮かぶ。