サッカーの祭典、ワールドカップ(W杯)がロシアであす開幕する。7月15日の決勝まで、ファンには胸の高鳴る1カ月となる。一方、プロ野球東北楽天ファンのモチベーションは、成績低迷でなかなか高まらない。
 <こてんぱんにこてんこてんと負けたれど盗塁ひとつ褒めつつ帰る>。2014年に若山牧水賞を受賞した歌人の大松(おおまつ)達知(たつはる)さん(47)の短歌だ。野球ファンとしての心境をまるで親心のように表現している。
 大松さんは昨年、テレビの『NHK短歌』で投稿歌の選者を務め、ユニホーム姿で出演したことがあった。大のロッテファン。その日、番組のゲストは元ロッテ選手の里崎智也さん(42)だった。
 大松さんは東京育ち。千葉ロッテのファンである理由は「昔よく(前本拠地の)川崎の祖父と試合を見たから」。
 東北楽天の試合でも子どもたちが家族と楽しい時間を過ごしているだろう。大松さんは思い出を胸にビールを飲みつつ<夏の夜(よ)のたのしみひとつ負けてゐる五回裏でも花火はきれい>と詠む。